2025年4月15日から2026年2月16日にかけて実施した、生活支援ロボットの自律遂行能力向上を目的としたコンペティションが終了しました。
■ 開催の背景と概要
本コンペティションは、AIRoAが、経済産業省とNEDOが実施する、国内の生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の支援を受けて実施したものです。参加者にはAIRoAが収集した数万時間におよぶ大規模なロボット動作データセットを提供し、計6チームが「ロボット基盤モデル」の構築に挑みました。
■ 競技の内容
各チームは提供された膨大なデータに基づき、食品を調理器具を使って掴んだり、服をハンガーにかけるといった日常的な作業を、ロボットが実世界において自律的に遂行するためのモデルを開発しました。シミュレーション上の精度のみならず、実環境における「作業成功率」を厳格に評価する形式で競われました。
■ 最終結果と優勝チーム
AIRoAが独自に設定した評価指標に基づき、運営側で厳正な審査・比較を行った結果、国立研究開発法人産業技術総合研究所、ソフトバンク株式会社、三菱電機株式会社の合同チームからなる「Group 6」が優勝いたしました。
Group 6は、収集された各ロボットのデータの質を自動で評価・選別するデータキュレーション技術を強みに、選別した高品質なデータに基づくロボット基盤モデルの追加学習を行い、課題に挑みました。その結果、ロボットの実作業成功率を基準とするスコアでトップを取り、優勝しました。
■ 今後の展望
本コンペティションを通じて、膨大なデータから質の高い学習データをいかに選別するかが、モデルの汎用性と性能に大きく影響することが明らかになりました。AIRoAは、これらの知見を基に、より高度なロボット基盤モデルの開発を進めるとともに、社会におけるロボットの活用推進に取り組んでまいります。